髪や頭皮が濡れた状態でいると、この後頭部が冷え、ホルモン分泌に悪影響を及ぼしたく、低体温を招いてしまうのです。
このことは高熱を出したときに頭を冷やすと体温が下がるということからも理解していただけるでしょう。
また、シャンプーによって洗い流された皮脂が回復してこないうちに外出すると、空気中の雑菌が髪や地肌について湿疹の原因にもなります。
£ゥシャン″がよくないのはこうしたいくつもの間題があるためです。
少なくとも洗髪後、12時間は外気に触れないことが望ましいでしょう。
ケラチンは水分を与えることによって柔らかくなり、乾燥することによって固まるという性質をもっています。
このため、シャンプー後にドライヤーをかけるとスタイリングがしやすくなるのです。
私たちの髪には通常、約10パーセントほどの水分が含まれ、これによって髪に弾力性や伸縮性が与えられています。
ところがドライヤーを長時間使ったとあるいは部分的に集中して熱風を近づけすぎたくすると、髪はこの大切な水分を奪われてしまいます。
たとえば前髪を立ち上げたり、カールさせたりするために、ドライヤーを近づけて集中的に熱風をあててしまうということはありませんか。
このようなことを続けているともまず髪の一番外側にある毛表皮(キューティクル)が剥がれ、毛皮質、毛髄質までもしだいに傷めてしまいます。
つまりブローをしすぎた髪は弾力性や伸縮性を失い、枝毛、切れ毛、薄毛の原因になってしまうのです。
ドライヤーの前には必ず、ヘアコンディショナーかヘアクリームをつけてください。
直毛やくせ毛のためにスタイリングがしにくい場合は、ドライヤーの前にセットローションをつけてもかまいません。
ただしその場合はセットローションに水を加えて薄めて使うのがよいでしょう。
セットローションは水溶性ですから、水で薄めても使えますし、樹脂系の高分子でできているので、その膜が髪の表面を保護します。
多少バリバリした感じにはなりますが、キューティクルの保護のためにはおすすめです。
髪に付着したちりやほこりを取り除き、ほつれをといて、ツヤをだすのがブラッシングの役目。
でもそうしたことはブラッシング効果のほんの一部でしかありません。
最も髪のために期待される効果は、頭皮を刺激して毛細血管の血行をよくすること。
これによって毛根部に栄養がどんどん運ばれるため、髪の毛が健康に育ち、抜け毛や切れ毛になるのを防ぐのです。
ただし間違ったブラッシングはかえって頭皮を傷めることになるので要注意。
以下に述べる正しいブラッシング方法で行ってください。
ブラッシングの前に水またはローションかコンディッショナーをつけるなど、必ず髪に湿り気を与えておきます(乾燥したままブラッシングすると、摩擦で生じた静電気が髪を傷め、切れ毛の原因になくます)。
ブラシの柄の中央をしっかりと握り、最初はゆっくりと、髪のほつれをときます。
つぎに毛先にブラシを入れて毛筋をならし、髪の流れを整えます。
ここまでがブラッシングのウォーミングアップです。
こうして髪の流れが整ったら、からは本格的に根本から頭皮をブラッシングしていきます。
頭髪の左右を前、横は下、そして後ろに分けます。
まず前の部分を1 0回程度、毛の流れと逆の方向に、まんべんなくブラシをいれます。
つぎに横、さらに後ろ、同じように1 0回程度ずつ、丹念にブラッシングします。
前、横、後ろという順序は必ず守るようにしてください。
生え際から頭頂部、とブラツシングしていくとう血液の流れを外側から内側、と作っていくために、起立筋の働きがよくなって、頭皮をもちあげながら血液の循環をよくします。
ブラシの材質は、この機会にぜひ見直してみましょう。
現在使っているのは、ナイロン製か金属製のブラシではありませんか。
もしそうであれば、それはいますぐに使用を中止してください。
髪の乾燥度にもよくますが、ナイロン製のブラシでブラッシングしたときに起きる静電気の量は数百ボルトにもなるといわれています。
ブラッシングのたびに静電気は毛幹を伝わり、毛乳頭の毛根組織の間に放電されるのです。
これが幾度となく繰り返されると、その部分には角質化が起こく、その結果脱毛します。
しかも静電気で破壊された毛根からは、もう二度と新しい毛が生えることはないのです。
髪にとって最適なブラシは、柘植のブラシです。
柘植は植物ですから静電気が起きることもなく、また、表面が柔らかいので毛表皮を傷めることがありません。
使用前に椿油を染み込ませて、シャンプー剤でさっと洗い流してから使うのがよりよい使い方。
こうして使うと毛表皮を傷めず、滑らかにブラッシングすることができます。
木質の乾燥を防ぐためには、ときどき椿油を塗って手入れすることをおすすめします。
柘植のほかには、イノシシやブタなどの動物性の毛を使用したブラシもよいでしょう。
マッサージは体全体から血行をよくし、育毛のためにもとても効果的なものです。
誰にでもできる簡単な育毛マッサージの方法をご紹介しましょう。
背筋を伸ばした状態で、首筋を伸ばすように意識しながら、前後に大きく首を振ります。
中央で一度止めるのがポイント。
これを3回練り返します。
まだ背筋は伸ばしたまま、左右に首を倒します。
中央で一度止めて、大きく3回行います。
首を左右にひねくます。
中央で止めるようにしながら、右に3回、左に3回。
その後首を十分に回転させます。
これも右回り3回、左回り3回行います。
今度は肩の回転運動です。
背筋を伸ばした状態のまま、手を下におろして後ろに3回、肩だけを回転させます。
肩を上げ下げします。
上げるときは肩を縮めるようにし、下げるときはさっと力を抜くように、3回行います。
次に酸素を十分に取り込み、細胞を活性化させる運動をします。
手はまっすぐにして、胸を十分にそらせながら、3回、腕を斜め後方に振り上げます。
ここまでが、肩と首筋の凝りをほぐす運動です。
これに以降で述べるような指圧を加えるとより効果的です。
首筋の横を、上下に、中指を使って指圧します。
下から上に5回ほど繰り返します。
襟首のくぼんだところを首筋に沿って押し回しながら、5回往復します。
頭部周辺に移ります。
両方の親指を使って、3回、両こめかみをぐっと指圧します。
次に頭頂部に血液がよく流れるようにする方法です。
5本の指の腹を使い、頭皮をつかみ上げるように早い動作で行います。
これを全体にまんべんなく、50回行います。
親指以外で、同じように、指腹でパッティングします。
これも50回ほど、頭全体にまんべんなく行います。
5本全部の指を使い、指腹で、耳の上から少しずつずらしながら、ゆっくりと頭皮を天頂部、と押し上げるようにします。
これを3回行います。
手のひらで、頭の両角を頭頂部、向かって押し上げ、そのままの状態で5秒ほど止めます。
これも3回繰り返します。
最後に、頭頂部にある百会というツボを刺激します。
手を軽く握り、手首の力を抜いて、上下に振る反動を利用しながら、親指と人差し指が交差する背で軽くパッティングします。
これを10回繰り返しますが、ポイントは手首を使うこと。
このパッティングは精神的な安定を得るのにも効果的です。
以上が自宅でできるマッサージです。
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